その9 「京都らしさ」を消さずに
京都って、不思議な街やと思う。
新しい店もできるし、便利にもなっていく。昔からある建物の横に、今っぽいカフェやホテルが並んでても、ちゃんと京都の空気に馴染んでたりする。そういう「古いものと新しいものを混ぜる感覚」は、京都の魅力やと思うねん。だから、新しい建物を建てること自体が悪いとは思わへん。
でも最近、「もっと高いビルを建てられるように」って話を聞くと、ちょっと気になる。京都って、歩いてる時の空の見え方とか、遠くに山が見える感じとか、道を曲がった時の静けさとか、そういう“余白”が街の雰囲気を作ってると思うから。便利さだけで街を作っていくと、どこかで見たような風景になってしまう気がする。
大阪は高いビルが並んでるのが似合うし、神戸は海と山と街の立体感が魅力やと思う。でも京都は、少し抑えた感じの美しさが似合う街なんちゃうかな。観光地だけじゃなくて、北白川とか北山とか、西陣の裏通りとか、そういう何気ない場所に「京都らしさ」が残ってると思う。
もし全部が効率優先になったら、その空気まで消えてしまいそうで、少し寂しい。新しくするなら、「京都らしさ」を消さずに進んでほしい。
歩いてて、「あ、この感じ京都やな」って思える街のままでいてほしいなって思う。 |